夏休みの宿題も、「梨沙と繭は絶対1人じゃやらないでしょ。」と言う漣と友莉香の言葉で、4人で図書館に通ってやることになった。


「そういえばさぁ、夏休み入る前に進路調査渡されたじゃん?皆、なんて書いた?」


私はふと気になったことを口に出してみた。


「なに、突然…。急に真面目な顔して。」

「暑さで頭おかしくなっちゃった?(笑)」

「失礼な!!ちょっと気になったから、聞いてみただけだもん!!」


だって、約一年半後には皆バラバラになってるかもしれないんだよ?

そう考えたら聞かずにはいられなかった。

皆の進路、気になるじゃん!!


「そうねぇ。私は薬剤師になりたいから、大学に行くつもりよ?」
「ふ〜ん。私はパティシエになりたいから、専門学校かな。」

「繭が作るお菓子ってホント美味しいよね!!ぴったりだと思う!!漣は?」

「私?私も大学進学だよ。」

「そっかぁ…。」


友莉香と漣は大学進学、繭は専門学校。

やっぱり皆、バラバラになっちゃうんだ…。

なんか寂しいなぁ。


「それで、梨沙ちゃんはどうするの?」

友莉香が、私の方を見て尋ねる。

うっ、やはりきましたか…。