5段積みの御重の弁当が、



人品骨柄怪しいその連中と僕らで食べ尽くされた頃、



僕は喉の渇きを覚え、



母に小銭をせがんで売店に飲み物を買いに行く為個室を後にした。


売店は古い木造病舎には無く、



新しい病舎まで行かねば飲み物は買えない。


僕はギシギシと軋む木の階段を降りて、



新しい病舎へと向かって歩いていった。