「やっと出られた…つかれた…」


「本当だよ、あいつと戦わなければ…まったく…」


「でも、私達が倒したのだから、もう魔獣は現れないね」


「ま、まあな」


「…で、ここからどこに行くの?レーナ」


「う、うん…この川を下らないといけないね」


「え?そうなの?」


「うん……大丈夫?」


「ああ…」


「じゃあ行こう!」



こうして3人は歩き出す。









「…うわ…霧がすごいぞ」


その日はたまたま霧が多い日だった。


なかなか前が見えない。


「本当だ…まったく前が見えないよ」


エニーが目を細めながら歩く。