リトはすたすたと歩くレーナについて行き、深い森の中に来た。


「レーナ…ちょっと聞きたいんだけど、俺達道に迷ってないよな?」


「多分大丈夫…私だって聞こえるんだもの」


「…本当かよ」


するとそこに…


「そこのお前!待て!」


背後から声が聞こえた。


振り返ってみると、そこには前髪で右目を隠してる短い茶髪の少女がいた。


長い前髪の中の鋭い瞳がこちらを睨んでいる。


「なんだ?あいつ…」


リトがその少女をしらけたような目で見ると


「リト!逃げて!」


突然レーナが叫び、リトを突き飛ばす。


「そこの女!許さない!!」

少女はレーナに向かって突進して来る。