「言ったよ

 カイリの、心の声
 私にはちゃんと聞こえたよ」

「マジかよ?」

「他には、カイリの心の声
 何か言ってなかった?」

茉優の問いかけに、私は答える

「腹減ったぁ
 
 最初の(ドレス)でいいから
 飯食いに行こうぜ」

苦笑する、浬。

「それは、正解」

笑い合う、三人・・・

「お待たせしました
 ミックスジュースの
 お客さまは?」

「私です」

「クリームソーダの
 お客さま?」

「はい」

珈琲を、浬のテーブルの前に
置こうとしたウェイトレスに
小学生ぐらいの男の子が
ぶつかる。