桜りっぷ

「次は、お前の兄貴だな
 
 二年何組だ?」

返答は、無い。

「言いたくないなら
 言わなくていい
 
 勝手に探すだけの事」

「待てよ、タカツキ
 行くまでもねえよ
 
 お前に掛かればアニキは
 二秒もあれば遣られるさ

 あの人は力であの地位に
 立ってるんじゃない

 頭が賢く、口が立つから
 周りの奴らは騙されている
 だけ・・・

 お前の手を汚すまでもねえ」

清水は、今回の件は何も
知らされていなかったらしい

たまたま、あの場所へ来いと
言われて行ったら、弦が
滅多打ちにされていたらしい

「お前の連れには悪い事を
 したな、兄貴を甘やかせて
 何でもありの汚い人間に
 してしまった俺が悪い
 ・・・」