桜りっぷ

「清水、お前は確かに強い

 でもな、お前には負ける
 気がしねえ

 俺は、強いよ」

浬は、右側の口角をあげて
ニヤリと笑った。

窮屈な学ランを脱ぎ捨てて
浬は、清水に襲い掛かる。

永遠に、繰り返される
であろう暴力。

しかし、確実に浬のパンチは
清水の体に利いていて彼の足
が震える。

「クニさん」

「手出しは、するな
  
 これは、俺とタカツキの
 喧嘩だ
 
 お前らは黙ってみてろ」

しばらく殴りあいが続き・・・

今だ・・・

浬は全ての力を込めて清水に
殴りかかり、清水はその場に
膝をつき倒れた。