桜りっぷ

「アイ、今日
 久しぶりの撮影だろう?
 向こうでゆっくりして来いよ

 ヒロの事、気になるなら
 泊まってくれば?」

「うん、そうだね
 そうさせてもらおうかな」

浬を見送った後、家を出た
藍は、電車に揺られる。

私は、月に何度か仕事の
為に静かな空間を飛び出し
賑やかな街へと降り立つ。

仕事の大半は雑誌、広告など
のスチール撮影やCF撮影。

ショーの参加は、結婚式を
終えた後、始動する予定だ。

ある日の夜・・・

熱く火照った藍の体を
浬は抱きしめて、瞳を閉じる

「ねえ、カイリ?」

「うん?」

「本当にいいのかな?」

「何が?」