桜りっぷ

『夢を掴んだ、お前は
 最高の笑顔で
 今も、輝いている

 悲しい瞳など、もう
 どこにも無い

 自信に満ち足りている』

「いったい、いつまで 
 女経つ気ですか?」

「今の俺には女はいらない
 邪魔なだけだ
 
 俺の恋人は、組
 組の為なら、俺は死ねる」

俺は今、女の為に組を捨てた。

藍・・・

お前の為に・・・

後悔?

そんなもん、ねえな・・・

浬の体を洗ってあげている
藍の指先が腹部の傷痕に
触れた。

浬の足にも撃たれた傷が
残る。