桜りっぷ

その冷めた瞳

美しい悪魔・・・

会澤組との抗争に恐れもなく
踏み出した、高月庵の実子

ゴクリと唾を飲み込む
灰塚組組長。

動き出した浬を
もう、誰も止められない・・・

入江組の圧勝で、抗争は
幕を閉じるように思えたが

銃声の音が響く・・・

浬の足元を貫く、銃弾。

「カイリ」

歩み寄る弦に、浬は叫ぶ

「セキ、来んな
 
 こんなもん
 大した事ねえ」

銃を撃ったのは、灰塚組長

自分へと歩み寄る、浬に
恐怖を感じた灰塚は気づけば
浬に向けて発砲していた。

足を引き摺りながら
灰塚組長に歩み寄る、浬。