桜りっぷ

21歳の、ほんのガキに
何ができる・・・

入江組のシマを狙って
潰そうと狙いに来る組は多い

その度に、浬は先頭に立つ

「行くぞ
 
 俺について来い」

乱闘・・・

暴力・・・

眠りから覚めた、浬は

止まらない。

そんな日々を繰り返し
入江組は、抗争の度に
勝利を収め

どんどん、過去の勢力

息を吹き返す。

「ルイ、次の相手は
 灰塚組だ
 あいつ等のシマは
 何が何でも頂く

 いや、返してもらう」

「おう
 遣られたら遣り返す」

浬と塁の瞳が、輝くのを
見た弦は問う。

「何、お前ら、過去に
 灰塚組と何かあったの?」