桜りっぷ

殴られて醜い顔に変貌して
行く男は言う。

「カイリ、アンタか?
 最近、夜の街で暴れ捲く
 っていると有名な男
 
 タカツキカイリ・・・
 確か、会澤組」

「だったら?」

喧嘩を止めに入った塁だったが
浬の頬を殴ろうとした男の顔を
つい、殴ってしまう。

「オラー
 かかってこいや」

浬は、むしゃくしゃした思いを
拳に込めて、いつものように
容赦なく、相手を滅多打ちに
した。

その結果
しばらく、店は営業停止。

店内は、営業を続けられる
状態ではない。

その後、浬と塁がもめた相手
が、やはり灰塚組の者だった
と分かり、灰塚組との抗争が
始まるのも時間の問題となる

ところが・・・本部事務所

「センさん
 どうして戦いもせずに
 あのシマを灰塚組に渡し
 手打ちになんか・・・

 先に仕掛けて来たのは
 奴らの方・・
 
 ここ最近の奴らの行動で
 それは証明されている」