「本当、ルイったら

 親ばかでしょう?」

笑いながら、塁の元へ
歩いて行く茉優。

浬の手にそっと触れる、藍。

「アイ、今、幸せ?」

「うん、幸せだよ」

藍の頬に口づける、浬。

「何、びっくりしたぁ」

浬は、悪戯に微笑んで
藍の手を強く握り締めた。

その手の温もりに

彼女は、幸せを感じる。

二人は、前を見つめて歩く

かけがえのない仲間達
の背中、笑い声。

ふと、立ち止まる、藍。

一歩、踏み出した浬の足
が止まり振り返る。

「どうした?」