桜りっぷ

「ねえ、カイリさん
 この後、アフター
 付き合ってくれません?
 二人だけで飲みたいなぁ」

可愛らしく微笑む女性・・・

二人は、タクシーに乗り込み
夜の街に消える。

「いいんすか、ルイさん?
 親父には、アイさんが・・」

「いいんだよ、彼女は
 もう戻って来ないさ
 
 女を忘れるには
 次の女だ

 じゃあな」

塁もまた、女と夜の街に消える

彼女が戻って来てくれれば
浬は落ち着くだろうが
それは、無理なこと・・・

「ルイさん
 どうかしました?」

「いや、何も・・・」

消えた浬は、女に
誘われるがまま

ホテルへ直行・・・

「気分、わりぃ・・・」

ホテルのベッド、横になり
右腕で顔を覆う、浬。

彼女は、冷蔵庫で冷やされた
ペットボトルの水を浬の頬に
あてた。

「冷てぇ」