桜りっぷ

「ああ、永遠だ」

「永遠・・・」

塁は、微笑む。

永遠に代わらない・・・

すき焼きを囲んで四人で
賑やかに、晩御飯を食べる。

穏やかに

時に、賑やかに

時は、進む・・・

進む・・・

それから、約七年後。

春・・・

仮釈放される、弦。

娑婆に出て来た弦を待つのは
もちろん、同じ時を
駆け抜けた仲間達。

道路にしゃがみ込み
煙草を吸う、浬と塁。

お喋りに花を咲かせる
藍と茉優。

小学生ぐらいの子供が二人
鬼ごっこをしている。

「お前ら
 ガキみたいに路上で
 屯すんなよ
 
 迷惑だろうが」