桜りっぷ

「勘違いすんなよ
 ただ、それだけだ」

私の勘違いだったんだぁ。

「今日の二人を見ても
 俺の胸は痛まない
 
 寧ろ、二人には
 幸せになってほしいと
 そう心から思っている」

ほっとしたら、また
私の頬を涙が流れた・・・

私の額を優しく撫でる
塁の大きな手。

「痛かったのか?
 ごめん」

「ううん」

貴方の胸に甘えると
貴方はその腕に、私を
優しく包んでくれた。

貴方に、抱かれているのは
私、この私だ。

貴方はもう

藍を愛していない。

だったら、私
自信持ってもいいのかなぁ

塁は、私を好きなのかなぁ?