桜りっぷ

「・・・
 そんなのダメだよ
 ちゃんと伝えなきゃ
 後悔する」

「いいんだよ
 後悔なんてするかよ
 
 今はもう
 何とも思ってない」

あの時、貴方は藍を見て
微笑んだ。

「うそばっかり
 じゃあ、どうしてあの時
 広告塔を見上げてたの?」

今も藍の事が好きだから・・・

「ああ、あれは
 たまたま運転中に広告が
 目に飛び込んできて
 一服がてらに見てただけだ

 アイちゃんを見てたと
 いうよりも、カイリの腕を
 見てたと言った方が
 いいかもな」

黒龍の右腕・・・

「カイリの腕」

「あんなゴツイの
 よく広告に使ったよな」