桜りっぷ

『貴方が見つめていたのは
 やっぱり、私じゃなくて

 やっぱり、藍だった・・・』

「何でもない
 
 今日の質問は、おしまい
 
 ほらっ、着替えよう」

ベッドから抜け出そうとする
茉優の手を掴む、塁。

「何、どうしたの?」

そのまま、茉優を押し倒し
ベッドに沈めて覗き込む塁。

「言えよ
 気になるだろう?
 
 なぜ、泣いた?」

そんなにも困った顔をして
私を見ないで。

言ってしまう・・・

貴方に聞いてしまう。

「ルイ
 貴方は・・・
 
 アイの事が
 好きでしょう?」

「・・・・・・」

やっぱり