桜りっぷ

脱いだままの状態で放置された
薄い桜色のワンピースドレス

小さなドット柄の黒いシャツ
グレーのジャケット、ズボン

乱れたシーツ・・・

ベッドに座る、貴方の背に
降る桜に、こめかみを寄せ
そっと触れる。

もうひとつの愛が
今、ここに存在する。

愛なのかは、微妙?

下着姿でシーツに包まる
茉優は塁に話しかける。

「ルイ
 私の何を知りたい?
 
 ひとつだけ
 答えてあげる」

毎夜、一つだけ貴方に
私のこと、教えてあげる。

一つ一つ、紐解いて
ゆっくり、私の事を
知ってほしい。

「そうだな・・・」

「答えは、ひとつだけ

 一番聞きたいこと
 聞いた方がいいと思うよ」