解こうとした手を貴方は強く
繋いだまま、叔母の元へ
一緒に向かう。

「マヒロ、早く
 何やってたの
 
 あらっ
 お知り合いの方・・・」

手を繋ぐ、茉優に問う声。

怪我をしている塁の顔を
まじまじと見つめる視線。

「・・・うん、そう・・・」

どうしよう?

貴方の事、何て
紹介すればいいんだろう?

塁の横顔を見つめる私。

貴方は、凛々しく、澄んだ瞳で
叔母を見つめて言ってくれた

「マヒロさんと
 お付き合いさせて
 頂いています
 
 岸邊 塁と言います
 どうぞ宜しくお願いします」

「まあ、いつの間に・・・
 私は、マヒロの叔母の
 ヨリです
 
 こちらこそ
 どうぞ、よろしくね

 さあ、行きましょう」