秘色は、茉優を優しく
見つめる。

「貴女が、ヒロちゃん?
 初めまして
 
 アイからお噂は
 聞いています」

「初めまして
 アイの親友で
 カガマヒロと言います

 ヒイロさんに憧れて
 本気でモデルになりたい
 そう思いました

 あの、握手して頂いても
 宜しいですか?」

「こんな、おばさんの私で
 いいのかしら
 がっかりしたんじゃない?」

「そんな
 今も、とっても素敵です」

握手を交わす、二人。

「ありがとう
 
 これからもアイと仲良くして
 あげてくださいね

 またアイと一緒に家の方にも
 遊びにいらしてください」

「本当ですか?
 ぜひ伺わせてください」

茉優は、心から嬉しくて
憧れの人に出会えた感動で
ポロリと涙が零れた。