桜りっぷ

「ここはもう
 俺の居場所じゃない

 これっきり
 今度、何か事が起こっても
 俺はここへは来ない

 ルイ、例え
 お前が死んでも・・・

 俺は俺の居場所に戻る」

「おしゃべりはその辺で
 早く、帰った方が
 いいんじゃねえの?」

時計を指差す、塁。

「マジかよ・・・
 行くぞ、ルイ」

「俺はいいよ
 アイちゃんに
 合わせる顔がねえ」

「逃がすかよ
 
 お前も俺と一緒に
 藍に詫びいれろ

 アイツ怒らすと
 怖いんだよ」

「先代も、女には
 頭が上がりませんか?」

舎弟の言葉に
組員達は、大笑いする。

「とりあえず
 後の事は任せた」