桜りっぷ

「その前にひとつだけ
 聞かせてくれ、カイリ

 お前に放たれた銃弾は
 消えた・・・?」

真面目に、そう問いかける
塁に、浬は苦笑しながら言う

「消えるわけ、ねえだろう」

浬が、腰元から
取り出したのは拳銃。

男が放った銃弾は、護身用に
持たされた祖父の銃に命中。

浬には、傷ひとつない。

「これのおかげで
 命拾いしたぜ
 
 俺は、また
 生かされた・・・」

「当たり前だ

 お前には、まだ大事な
 仕事が残ってる
 
 それを全うするまで
 お呼びじゃねえよ
 
 ・・・バカが
 こんなところまで
 のこのこ出て来やがって」

浬は、塁を見つめる。

「しかたねえだろうが
 お前は、俺の大事な
 ダチだ
 
 放っておけるかよ」