その為に、組長の右腕と化して
しまった塁が邪魔になり、彼に
まで、暴力が及んだだけで
本来なら、塁に付いていきたい
奴らの集団。

「お前は、内部抗争を
 うまく利用したつもりだろう
 が、辺りを見てみろよ

 誰も、お前の野望になど
 興味は無い」

「ふうん、だろうな
 
 でもな、お前らにも
 戻れる組は無い

 俺と同じ・・・」
 
男達は、自分達が犯した
考え無しの行動に何とも
いえない。

「もう、どうでもいいわ
 
 やるしかねえだけ
 後戻りはできない

 この組を潰す」

「ひとつ聞いていいか?
 お前も、カオルと同じ・・・
 
 関西へどうして渡った」

「それは・・・」

『・・・
 一緒に行こうぜ
 向こうで、二人で
 一旗あげようじゃねえか

 俺とお前で
 関西に乗り込もうぜ』