かつての仲間達、みんな
傷ついてはいるが無事な姿
を見れて、浬が安心したのも
束の間

見知らぬ男が目の前に立つ。

我が物顔で、入江組に存在する
その男に無性に苛立ちを覚える
浬。

憤りを隠せない・・・

「そんな目で
 見ないで下さいよ」

「お前は、何考えてる?
 
 狙いは、いったい何だ?

 この組を自分の物に
 したいのか・・・
 
 そうでも無さそうだな」

男はあざ笑う・・・

「さすが、人を見る目がある
 
 俺は、この組に何の
 興味も無い

 カオルの兄貴が
 カンザキを抜けると言った
 時、俺は只、それに従った
 だけだ」