桜りっぷ

その血を見て薄ら笑う、浬

浬は、血の混ざった唾を吐き
この時を待ってましたとばかり
に、自分を殴った下っ端の男に
まず、飛び蹴りを喰らわせた

その男は、尻餅をつく。

「やっちゃったよ」

呆れる、塁・・・

その後、浬は肩がぶつかった
兄貴分の男に頭突きを咬まし
殴り付け、男をねじ伏せ、顔を
殴りつける。

男は、浬に抑え込まれて
抵抗する事もできない。

「カイリ、やめろ」

塁の言葉にも止まらない、浬

めちゃくちゃになるほど
男の顔を滅多打ちにする。

「お前、アニキ
 助けなくていいの?」

「・・・・・・」

飛び蹴りを喰らわされた男は
兄貴分が遣られてはいるが
浬の凄まじさに手出しができず
近寄れずにいた。