桜りっぷ

そして、深い眠りから
目覚めた時

いつも隣には

愛する、あなたがいる。

幸せ・・・

翌朝、晴れわたる天・・・

開かれる玄関のドアから
白いワンピースを着た藍が
荷物を持って出てくる。

荷物を置いて、両手を
高く、高く、掲げる藍

新緑の季節・・・

「気持ちいい」

白いジャケットを羽織る浬は
ドアに鍵をかけた。

「藍、荷物貸せよ」

「いいよ、持てるから」

「いいから」

「ありがとう」

私達は、手を繋ぎ並んで歩く