「ごめんなんて言葉
 言わないで
 カイリから聞きたくない
 
 遊びなら最初から
 遊びだって言ってよ」

『ねえ、俺と遊ばない?』

「・・・いい加減にしてよ」

「すま(ない)・・・」

「聞きたくないって
 言ってるでしょう」

聞きたい言葉は
そんな言葉じゃない。

酷い、男・・・

酷すぎて

涙なんて出ない。

似てる・・・この感情。

やりたい仕事に
選んでもらえなかった
あの気持ちに似てる・・・

何度も経験した胸の痛み

ひとつぐらい増えても同じ事

少女は、昨夜のように
大人の顔で、こう告げた。

「もう、いいよ・・・」