私も、彼も、お互いの名前
しか知らない。

でも、彼の腕の中はとても
居心地が良くて、私は安心して
朝まで眠りに付いた。

初めての経験では無かった
けど、その一夜は初めてだ
と思える程に、身も心も
満たされた。

貴方に、私は心から
癒された・・・

翌朝には、もう
私は、浬に夢中になっていた

彼と、始まるであろう未来に
胸を躍らせて、その翌日も
その翌日も、浬に会える。

そう、思ってた。

浬、貴方の

この表情を見るまでは・・・

完璧な浬の顔が

崩れ、歪む。