彼は、その後、違う飲み物を
もう一杯頼んだ。

暗い照明が、グラスを
見つめる彼に、光と影を
もたらす。

大人の男性・・・

彼が見せる、儚い
その横顔に触れたい。

そして、BARを出た私は
そのまま彼に付いて行く。

優しく、繋がれる手・・・

振りほどいて帰ると言えば
彼は、この手を
放してくれるだろう。

離れたくない・・・

私は、そのまま流れに
身を任せ

二人は、体を重ねた。

「カイリ・・・」

貴方の名前を呼び

貴方に抱かれる。

同意のもとに、私達は結ばれた