桜りっぷ

冷たい手・・・

振り返ると、貴方は
悪戯に微笑んだ。

漫画から飛び出して来た
ような完璧なルックス。

スラッと背が高く。

どこか危ない雰囲気。

私は、物語のヒロインの
ように、目の前の彼に
心を奪われた。

その微笑に、私の胸は
ドキドキ、高鳴る。

貴方を見つめる

大人っぽい眼差し。

「お前の目、綺麗だね」

綺麗だなんて、パパ以外の
男の人に言われたの初めて

ドキドキ・・・

「行こう」

彼と繋いだ手

彼の右腕には
かっこいい時計。