桜りっぷ

アイスが半分以上溶けて
しまったクリームソーダ。

見た目は、ガッカリな感じ。

お味は、クリ-ミーで濃厚。

浬は、チェリーを食べる。

「お待たせしました」

「そこに、おいて」

藍の前に置かれた
クリームソーダ。

藍は、見つめる・・・

溶けていない、バニラアイス

私は、やっと気がつくの。

浬の優しさに。

「カイリ、ありがとう」

「何が・・・
 
 早く飲めよ
 アイス溶けるぞ」

藍は、アイスクリームを
スプーンですくって
浬の口元に持っていく。

「はい、カイリ」

アイスクリームを食べる、浬

「おいしい?」

「ああ」

見つめあう、二人。