桜りっぷ

「もう、やめろよ
 謝るな
 
 こんなこと
 大した事じゃない

 それより、喉が渇いた

 珈琲は、やめにして
 これと同じ飲み物にしてよ」

浬は、藍のクリームソーダを
指差した。

「はい、分かりました
 すぐにお持ちします」

ウェイトレスは、汚れたタオル
と布巾を手に持って、裏手へと
戻って行く。

「カイリ、腕、大丈夫?
 
 ヒリヒリしない?
 
 お水で冷やした方が
 いいかも・・・
 
 そうだ、お手洗いに・・・」

「大丈夫だよ
 
 それより、藍
 お前のそれ(ジュース)
 先に貰っていい?」

「うん、いいけど・・・」

浬は、藍のグラスを手に
持って、ジュースをぐっと
飲む。