「……姉さん、今何処にいるの?」 『今?今ね、 異次元トンネルの出口』 僕らは、隣町側の出入り口を ‘出口’と呼んでいる。 それじゃあ、姉さんは今 このトンネルを出た向こうに、 居るんだろうか。 出口の方へ、目を向ける。 ……誰か、居る? 距離も有るし、 外は暗いからよく見えない。 だけど、何かが動いている。 場所も時間も相まって、 ものすごく不気味だ。