「君たち、何してるんだい?」 1人が僕たちに気付いた。 「これから帰るところで、 友だちを待ってるんです」 複合施設の方に目をやりながら、啓吾さんが答えた。 「もう遅いから、気をつけなさいね」 そう言って、警備員さんは車に乗った。