「彼が、お姉さんが異次元に行った
 東海林 要(しょうじ かなめ)くん!」

高いテンションで紹介される。


「啓吾君はもう紹介したし、いいわね。
 それじゃあお姉さま、お願いします!」

「私は萩 留衣 (はぎ るい)
 名前でも苗字でも、
 好きなほうで呼んで。よろしくね?」

また握手だ。

「はい、よろしくお願いします!」


留衣さんは、
菜月ちゃんとはまた違ったタイプで、
つまりは美人だ。

よろしく と言われて、
断れる男はいるだろうか。