「違うと思うんでしょ?」 「……うん」 「だったらあなたのお姉さんは あのトンネルを通って 異次元へ行ってしまった。 それでいいじゃない」 ……よくは無いだろう。 「そういえば、 どうして誰も居ないのに、 お姉さんがあのトンネルを通ったって 分かったの?」 「あそこ見て」 そう言って僕は トンネルの横に立つポールを指差した。