男は苦虫を噛んだような顔をしながら鈴音を見た。
『・・最初は、たまたますれ違っただけだった。
お前は俺のこと見えるわけないんだから知らないよな。
その、すれ違っただけで、俺は・・お前の横顔に惹かれた 一目惚れってやつだな』
そう言って自嘲する男に鈴音は胸が痛んだ。
死人が生きてる人間に恋をするというのは想像がつかないが、きっと苦しいはずだ。
必死にアプローチしても相手にされず、ただ虚しく終わるだけだろうから。
『それから、鈴音が俺がいる道をよく使ってくれてる事を知ってからいつもくるたび近付いてた。
気付いてくれなくてもいい、ただ側にいるだけでいい・・・そう思ってた時だった。
鈴音、お前以前氷で滑っただろう?』
「え、あ うん 転びそうになったけど誰かに支えてもらえたような感じがしたんだけど・・・まさか」
ハッとして男を見ると、男は静かに頷いた。
『あぁ、助けたのは俺だよ その時からだな 俺がお前を守るって思ったのは。
それで気付いたんだ。
守護霊を殺せば鈴音の側にいられるし、地縛霊も抜けられるかもしれないってな』
『・・最初は、たまたますれ違っただけだった。
お前は俺のこと見えるわけないんだから知らないよな。
その、すれ違っただけで、俺は・・お前の横顔に惹かれた 一目惚れってやつだな』
そう言って自嘲する男に鈴音は胸が痛んだ。
死人が生きてる人間に恋をするというのは想像がつかないが、きっと苦しいはずだ。
必死にアプローチしても相手にされず、ただ虚しく終わるだけだろうから。
『それから、鈴音が俺がいる道をよく使ってくれてる事を知ってからいつもくるたび近付いてた。
気付いてくれなくてもいい、ただ側にいるだけでいい・・・そう思ってた時だった。
鈴音、お前以前氷で滑っただろう?』
「え、あ うん 転びそうになったけど誰かに支えてもらえたような感じがしたんだけど・・・まさか」
ハッとして男を見ると、男は静かに頷いた。
『あぁ、助けたのは俺だよ その時からだな 俺がお前を守るって思ったのは。
それで気付いたんだ。
守護霊を殺せば鈴音の側にいられるし、地縛霊も抜けられるかもしれないってな』


