守護まにゅある!

沈黙が二人を包む。

そんな空気を破るかのようにやってきたのは何人かの青年。

賑やかに階段を降りてくると、雅之を見た一人が声をかけていた。

今なら・・逃げられるかも

そう思い、一歩後ろに下がった時だった。

「あ、紗夜ちょっといいか?」

「っ?! え、」

急に雅之に話し掛けられ、身体がビクッと跳ね上がる。

「あれ、マサってこの子と友達なんだ?」

「ああ 何、なんかあるわけ?」

「え、あ その・・・」

言葉を濁しながら青年が答えるのを見つつ、ゆっくりと後ろに下がる。

あと一歩。

あと一歩後ろに下がったら向きを変えて一気に降りよう、絶対!!

密かに意気込んで最後の一歩を踏み出した時だった。

「じょーだんも程々にしないとダメだよ榊ぃ! この子勘違いしちゃうじゃん」

いつの間にかいた化粧の濃い女が、雅之に分からないように私を睨みながら肩を思いっきり握りこぶしで叩いてきた。

いきなりのことで驚き、後ろに下がっていた踵が階段を踏み外す。

あ、やばい

私を押してきた女がそんな表情を浮かべているのが目に焼き付く。

やばいのはこっちよ
私の人生呆気ないなぁ

悲鳴をあげる暇なく、階段から落ちる私は滑稽だろう。