守護まにゅある!

人が恐かった。

地味な私を蔑むような目で見ている気がして話しかけることなんてできなかった。

そのせいか、大学に入学してしばらくしても友達と呼べるような人は誰一人として出来なかった。

羨ましいなんて思っても友達なんて出来ない。

溜め息をつきながらかばんに荷物を入れていると急に肩を叩かれた。

「おう、さ「すすすみませんお金はないです!」

椅子を倒しながら立ち上がり、声の主から勢いよく離れる。

椅子が大きな音を立てて倒れ、他人の視線がこちらに集まってくるが気にしない。

そんなのよりも肩叩いた人のほうが気になる。

事と次第によっては全力で逃げなければ。

あたふたしていると、不意にクツクツと笑う声が聞こえた。

「紗夜、大丈夫だよ 俺だ 雅之」

「・・あ、ま、雅之・・・ゴメン」

「謝るなよ、それくらいで」

気にしてない、と付け足しながら私の頭を乱暴に撫でる。

雅之に撫でられるのは嫌いじゃないけど髪がぐしゃぐしゃになるからちょっとだけ苦手。

でも撫でた後、私に照れたように笑う雅之の顔は好き。