「そういや、お前テストどうだったんだ?」
「見たいですか?」
「別に・・」
相変わらずのぶっきらぼう。
でもいいの、こんな澤木さんのそばにいたいって望んでるのはあたし自身なんだから。
「言っておきますけど、数学以外全教科は100点ですから」
「は?」
「安心して下さい。お風呂入ってキレイになったら見せてあげますから」
「人がせっかく教えてやったっつーのに何だ、その態度。つーか、お前そこは
普通100点取ってくるだろ?」
「でもあたしなりに頑張ったのになぁ~」
「お前やっぱバカだな」
「ひどい!!あたしがいなくて寂しかったくせに!」
「調子に乗るなよ」
そう言ってげんこつが落ちてくる。
「いた、ひっどーい、かよわきレディに」
「どこにレディがいるのか教えてほしいなぁ~」
「もう、澤木さん!!」
酷い言葉を言われたっていい。
あたしの居場所はここだけだから。
ここしかないから。


