チクタクチクタク 静かな教室に響く時計の秒針があたしの胸をどんどん高鳴らせる。 もう少し、もう少し。 6時間目が始まって一体どれだけこの時間が過ぎることを望んだんだろう。 早くチャイム鳴ればいいのに!! 早く鳴れ、早く鳴れ!! 祈ること数百回。 あたしの願いがやっと届いたのか きーんこーんかーんこーん 学校中に響く授業終了のチャイムと共にあたしは鞄を持って教室を飛び出した。