『幸太、おかえり!琴音ちゃん可愛いわっ。私の高校時代にそっくり!』


笑いながら二階に上がって行った。


斜めがけのカバンを取りながら、息を切らして、私の隣に座った。


『どうした。話って?』


私の飲みかけの紅茶を飲み干した。


『あのね、コーチ。私ね、卒業までちゃんと生徒でいる。部活も必死で頑張る。センパイ達のためにも、部停とか、出場停止とか嫌だもん。それに…コーチにも頑張って欲しいから。
普通に…生徒して、卒業したら、も一回コーチに告白する』


幸太コーチ…黙って私を見てる


『琴音…』


切ない。切ないよ。そんな目で見ないで

そっと抱き締めて…キスしてくれた。


『お前のこと、見学来たときから…』


ギュッと抱き締める力が強くて…


『あ…』

見つめあって 唇を合わせた


『ん…っ』