コーチと二人、ソファーに座った。


『コーチ…誠センパイ、あの時廊下にいたみたい…コーチも私も許さないからって怒ってる』



『…マジで??』


『どうしよう。学校にばれたらコーチ、辞めさせられるよね??どうしよう』


幸太コーチは私の手をしっかりと握ってくれた。


『お前は心配しなくていい。誠が怒るのは当たり前だ。俺が悪かった』


私はコーチの胸で泣いた。


『私も学校辞める…』


バシッって音がした。

え?

振り返ったらコーチのお父さんが新聞で、コーチの頭を叩いてた。


何回も


『幸太!なんだお前はっ。生徒に手を出したのか?バカたれがっ』


コーチの頭をかばう私に、お父さんが


『好きなのか?幸太が』


『はい。私がいけないんです。無理やりキスしたり、自分で服を脱いだから』


『わーっ!』


コーチの慌てよう…


『幸太!お前…』


『好きなんだよ。琴音がっ。』


え?今なんて?ホント?