幸太コーチは私を後ろに乗せて


自転車を走らせた


私は泣きながらコーチの背中にしがみついてた



『ついたぞ。ここ、俺の家。…ああ、オヤジいるけど、入って』


コーチの家…

玄関にはスニーカーとか小さい靴とか凄い数。


恐る恐る部屋に入ると…


ソファーで、新聞読んでる人が私を見てビックリしてる。


『オヤジ、女子バスケの子だよ』



ぺこりと頭を下げたら
コーチのお父さん、大きい声で


『幸太!どういうことだ!』


だよね。びっくりするね。

『オヤジ、ちょっと話するから…席外して』