校舎のうらで

誠センパイは私を突き飛ばした


『あんた!昨日何してた?教官室で幸太コーチと何してたのよっ』


あの時の物音…気のせいじゃなかったんだ


どうしよう。


センパイ、廊下にいたんだ

私は頭が真っ白になった

『あんた!コーチがどうなってもいいの?ねえ?』


立ち上がった私に詰め寄るセンパイ…センパイ。


『許せない!絶対に許さないからっ。あんた!チームの事とかっ、コーチの事とかっ、考えてんのっ?』


何も言えない。私は自分の気持ちばっかり。


バカだ。


バカだよ。


『あんた…いつからコーチとあんな関係なのよっ。最低!コーチもあんたも最低!』


センパイは涙ぐんでた