印刷室の中には、印刷機や紙などが入っている棚などが部屋を囲うようにして設置されている。
そして、部屋の中央にはテーブルと四脚の椅子が置いてある。
「ドア、閉めといてねー」
椅子の上に荷物を置きながら言う。
そして、その隣にある椅子に座った。
少し遅れて、永島君が私の目の前にある椅子に座る。
少し気まずい雰囲気が二人を包む。
廊下を歩いてくる時も何も話さなかったんだよなぁー…。
あんまり初対面の人と話すのが得意じゃなく、しかも人見知りがある私はなかなか自分から話すことができない。
他にも人がいれば平気なんだけどなぁ…。
しかも、男子っていうのが余計に緊張してしまう。
ふと、テーブルの上を見てみると折り紙が置いてあった。
きっと、出して戻すのを忘れたんだろう。
他に何もすることがないし、気まずかった私は折り紙に手を伸ばす。
