少女はニコニコしながら、王子に言いました。
王女は恥ずかしそうに顔を赤くしていました。
「そのくらいなら王女だって、女の子なのに男の子のように城の中を歩き回ったりして怒られたり。いつもお城抜け出しては城下町で騒ぎがあると、『正義の味方』なんてことをして成敗したり。礼儀作法はきちんと覚えているのに、本で勉強しようとすると眠っちゃうし。それから・・・・・・」
「もう、言わないで下さい〜!!」
王女は慌てて、少女の口を塞ぎました。
王子は思いました。
少女は本当に王女を小さい頃から見ていたんだなぁと。