「私もです!!」
王女も初耳だったのです。
「だってこの話、王子が魔法をかけられる前の噂話なんだもん!多分、時期を見計らって王様が言おうと思ったけど、王子が魔法かけられちゃって、言い出せなかったんじゃないの??」
少女は自分の仮説を言いました。
少女は何もかもわかっていたからこそ、王女の願いを聞き入れて王子に力を貸そうと思ったのです。
王子は顔に手を当て、頭を垂れてしまいました。
まさかそんな噂話が隣国の間で囁かれていたなんて、これっぽっちも聞いたことがなかったからです。