けれど、それは王子も同じ気持ちでした。
だからこそ、王様に恥を掻かせたくなかったのです。
こんな醜い自分が王様の子供だと、国の外の人に知られたくなかったのです。
王子はこの姿になってから、独りで誕生日の日を過ごすことを決めていたのです。
ただ料理だけは、舞踏会で出されるごちそうを食べていました。
夜、舞踏会で流れる音楽を聴きながら、王子は部屋で一人食事をしました。
食べ終えた後、ベッドの上に寝転んでうとうとしてきた頃でした。